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ドクター吉田の症例病理アトラス

ドクター吉田の症例病理アトラス 症例1-vol.5

※本コンテンツは医療従事者向けの病理・症例資料です。

胆嚢と大網の割面ですが、明らかに胆嚢の底部から腫瘍が全層性に増殖し周囲組織へ浸潤しています。
癌の部分だけをみたら腸間膜の悪性腫瘍かと考える臨床の先生もおられると思いますが、組織学的には腺癌であったことにより、上皮性の悪性腫瘍でしたので腸間膜部分は癌の転移、または浸潤と考えます。
原発巣を特定することも病理解剖の重要な項目です。
本症例の場合、胆嚢と腸間膜を一緒に摘出し、胆嚢の長径に沿った割面を示しています。胆嚢の底部が全層性に灰白色調に肥厚しているのが分かります。 胆嚢底部に発生する胆嚢癌は超音波診断では腺筋症と鑑別が難しい症例があります。
ちなみに胆嚢癌は5年生存率が悪いといわれています。胆嚢癌に胆嚢結石と合併する確率は50~60%にと言われてますが、本症例も体部に1cm大の胆嚢結石が見られます。
一方胆石に胆嚢癌が合併する確率は2~3%と低率です。5年生存率は手術できる人とできない人で予後にかなり差がありステージIII以上では30%以下になり、早期発見がとても大事なポイントです。

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