※本コンテンツは医療従事者向けの病理・症例資料です。
※この記事には実際の臓器の写真が含まれています。
【症例1-vol.4:肝臓における転移性・浸潤性癌の進展と肉眼所見】
(1086)この癌はどこが原発でしょうか?

肝臓の病変部分の割面ですが、解剖時の時の赤褐色調はなく、薄茶色になっています。
これはホルマリンで固定して時間が数カ月以上経つと全ての臓器がこの様に変色します(ホルマリンによる酸化)。
癌組織(灰白色調の部分)が肝臓の中を胆管に沿って蛇行しながら境界明瞭な結節性病変が肝門部から肝右葉に伸びて最終的に輪を描いています。
肝臓の実質部分には線維化(後述)などはなく結節性病変部分との境界明瞭となっています。
転移性または浸潤性の癌です。